ever since...

＊

もう手には届かない。

そう知ってから、
其の事実を知ってから、
気付けば数ヶ月の月日。

時間を掛けて
拾い集めたおもちゃ箱をふたたび、
ひっくり返したようで…

其れをまた、
時間を掛けておもちゃ箱へ
ひとつひとつしまっていく中で、
少しだけオトナになって、
其の事実を受け入れた。

疵の分だけオトナになるなら、
其の階段は登りたくないなんて、
言っていた頃を懐かしく思うよ。

其のときには、
暗闇の中で未来なんて見えなくても、
いつか笑えるときがくる…

またひとつ、
証明してしまったね。

＊

自分で掛けた鍵なのに、
置いた場所すら見失う。

でも其れは、
自分で開けられないモノで、
自分だけの力で開けることは、
出来ないパンドラの箱。

其の箱が開くか開かないかは、
巡り合わせの確率論。

あのとき、
開かないと思った扉も、
いつか時間が経ったとき、
開くのかな？

あの日の涙に、
「ありがとう」と言える其のときが、
早く来ますように…