アノ頃…
この場所にそっと言葉を置いては逃げていた日々に、
どうやったら戻れるのかという問いの答えを見つけられない侭、
ふわふわと言葉を紡ぎ始めた。
その先に答えが見つかってもいないし、
いまは此処を更新するより大切なものに集中すべきなのに、
どうしても其方へは筆が向かなくて…
*
口に出すことができない侭に、
またひとつの可能性を潰してしまいそうな今宵。
いや、その状況は既に半年前からずっと一緒なのだけど、
あの頃と同じように心がなんども折れそうになったところで、
這い上がってはまた歯を食いしばって土俵際で踏みとどまる。
こんなになってしまう前に、
もっと前に手を打てたはずなんだ。
其れでも一歩の勇気を踏み出せずに、
またあの頃のように此処に居る。
あの頃、
一回でも進めていたら…
其の気持ちが心に残っている限りは、
此処で諦めたところで此の先もきっと同じ結末。
其れを理解していたから、
2年も掛けては遠回りしている。
此れで駄目なら諦めも付く。
其の想いだけを大切にして、
立ち止まりながらだけどゆっくり一歩を踏みしめては此処まで来た。
ゴールが少し見えて、
締め切りも見えてしまうと其の次の世界が怖くて、
つい現実逃避をしてしまいたくなる。
けれど、
もう其処から抜け出さないと変わらない。
いろんなものに追い詰められつつ、
追い詰められて逃げたくなっても此処まで来た。
今度までにはと答えを先延ばししたのは、
答えが心の奥底で出ていたという証。
*
どうしてだ? 重くも軽くもない世界
たった一度だけ違う顔を見て以来
此処は無重力で 誰に笑いかけてるの…
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