アノ日二帰リタイ…
あの日に帰りたい…
と、
そう何度も心の中で願っていた日々、
あったよね。
そう願うことさえも
歳を重ねるごとに薄くなって、
いまはもう完全に痂の跡さえも
見えないほどになっていて…
*
あれから一年、
ときが経てばいずれ消えゆくことを
頭の中で理解しているはずなのに、
ifがどうしても消えない。
出逢わなければ…と、
思うこともあるんだ。
でも、出逢ったからいまがあって、
ひとつ前にあった大きなパンドラの箱を
綺麗な想い出に置き換えられたんだ。
次の一歩を踏み出す…なんて、
そんなにたやすいことではなくて。
だから一年、
此処に居た。
進めなくて、
此処に居たんだ。
自分の直感を信じて、
波が来ることだけをただ信じて、
1チャンスを生かせなかった。
焦らずに待っていたら、
描いた未来はあったのかもしれない。
でもそれは、
あくまでもifの話。
急ぎ過ぎたと反省しても、
もういまさらあの日は帰ってこない。
そして、
一回壊してしまったモノも
元にはもどらない…
*
「ターニングポイント」なんて、
一言じゃ表現し切れない部分だって
たくさんある。
方位磁石が壊れて、
歩き疲れたこの足じゃ、
次の街なんていける保障は
どこにもなくて。
タイムリミットだけ、
刻一刻と近づいていくよ。
それでも、
最後の一瞬まで願っていたい…
ただ、
それだけ。
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