トキヨ、止マレ、、、
いつも生き急いでいたキミが、
急に歩く足を遅めてしまったのは、
ボクを気遣ったのかい?
*
いつもならば、
1日10秒くらいは未来へ進みがちだったのに、
気付けば数日で10分も遅れていた。
ボクがときの流れに付いてゆけずに、
思わず『ときよ、止まれ!』と唱えたから?
キミまで壊れる必要は無いんだよ…
*
ひとつ壊れたら、
すべて壊す。
其のとき、
『なぜ?』と手を差し延べてくれた場合だけ、
其の先の未来は待っているのだけど…
でも不器用だから、
後はすべて壊してしまう…
いや、
零れ落ちていたというのが、
正しいのかもしれないけど…
*
いままで、
そう歩いて来た。
いままでは、
もっと上手な歩き方があると思っていたけど…
でも、
量より質を取るのなら、
其れは其れで正しかったのかもと、
いまは思えるんだ。
*
考え方も行動特性も、
簡単に変えられるモノではないのならば、
自分の速さで歩けばいい。
5年近くも1日10秒ずつ生き急いできたのだから、
たまには少しくらい遅れても大丈夫なはず。
…でも、
壊してゆくだけなら近寄らないで欲しかったな。
*
壊される前に、
壊してしまおう…
其の癖が、
身に染み付き過ぎてしまっているみたい。
もう少し
歩いてみればいいとも思うけど…
『1ヶ月』という
期限付きのココロの中のタイマーが、
もう鳴ってしまったみたい。
歩いてみたかったから、
そう唱えていたのだけれど…
*
目覚ましが鳴った。
夢は夢だったと、
其の瞬間に気付くんだ。
出逢ったあの頃のように、
誰よりもあなたとの距離感を警戒しながら…
防弾ガラスにして、
スモークガラス張りにして、
気付かないふりの毎日が、
また始まるのかな…
そう、
疵付かないために。
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